大人の恋、最後の恋の始め方

いくつになっても恋したい。本気の恋、最後のオンナになるために。

幸せになったお姫さま

昔、ある国にお姫さまが生まれました。

お姫さまは、泣き虫で弱虫で甘えん坊でした。

「こんな姫では先が思いやられる」

と、王様とお后様は心配していました。

やがて、弟の王子様が生まれました。

王様も、お后様も、初めての男の子を大変喜び、家来たちもたくさんの祝福の品を贈りました。

お姫さまは、すべてが王子に取られてしまうと、だんだん心配になりました。

お姫さまは、弟王子に負けないよう、

たくさん食べて、たくさん良いことをして、 泣き虫も、弱虫も止めようと頑張りました。

弟王子が大きくなると、学問でも武芸でも、 弟王子に勝つよう頑張りました。

そして、お姫さまは、全てにおいて、弟王子を打ち負かしました。

やがて、弟王子は成人すると、

「姉上は、私よりはるかに優れていらっしゃる。 国は姉上がお継ぎになる方がよろしいでしょう」

と、国を去っていきました。

お姫さまは、

「これで、すべてが元の通り、私のものだ」

と、喜びました。

弟王子は、新しい国を作り、お后様を娶り、可愛い子どもたちも生まれました。

そのうち、世界は戦乱の世になりました。

お姫さまは、国を守ろうと、家臣の意見を聞きましたが、家臣は口をつぐんだままでした。

国を守ろうと、必死で戦場にも出ましたが、姫より勇ましく戦う家臣はいませんでした。

お姫さまは嘆き、王様に何故かと尋ねました。

「姫よ。

みな、姫より優秀で、姫より強くなってはならないと思っているのだよ。

弟すら去ってしまったのだから。」

姫は驚きました。

そして、父にどうすればいいか聞きました。

「お前より強く、賢い王を迎えるほかあるまい。

お前より強く、賢い人がいていいことを家臣に伝えねばならん」

お姫さまは、婿様を迎えたい旨を諸国に伝えました。

しかし、婿候補は誰も現れませんでした。

お姫さまは、お后様に泣いてどうすればいいのか聞きました。

「可愛い我が娘よ。

お前は昔、今のように泣き虫で弱虫だったのに。

本当は何も変わっていないのだね。

愛する娘よ、家臣にも、泣いて頼んでごらんなさい。」

  お姫さまは、家臣たちに、泣いて頼みました。

「私は弱くて泣き虫な小さい頃と何も成長してはいません。   私の大切な国と父母を守る為に、未熟な私を助けておくれ」

まだ年若い家臣のひとりが、言いました。

「私が命にも変えて、姫とお国をお守りいたします」

すぐに、お姫さまはその家臣に家宝の鎧兜を譲り、すべての国策を任せました。

そして、年若い家臣は言葉通り、命をかけて姫と国を守りきりました。

家臣たちも、知恵を絞り、武力をまとめて、 お国とお姫さまのために戦いました。

「ああ、私はすべての家臣に愛され大切に思われていたのですね」

お姫さまは、父母の膝下で嬉し涙を流しました。

もうおわかりですよね?

若者はお姫さまと一緒になり、国王となり、 生涯幸せに姫と国を守りきりました。

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