素直なオンナが近道をする
母方の祖母から口うるさく言われたことがある。
「お礼は3回は言いなさい」
である。 物を頂いたら、すぐに1回目。
別れ際に「今日はほんまに」と、2回目。
そして、次に会った時に「先日はほんまに」。
これで3回目となる。
祖母は、京都生まれの京都育ちだ。
早世した祖母の実母のあと、後妻に入ったのは 祇園の芸者だったらしい。
「お礼は3回は言いなさい」
が、祖母オリジナルか、京都オリジナルかはわからない。
が、3回言わない人を見ると
「あの人、京都に住んではるけど他府県民やわ」 と、毒を含んだ物言いをした。
若い頃、そういう形式論を私は嫌った。
しかし、今の年代になると、なるほどもっともだと感じる。
お礼を言われて嫌な気持ちになる人はいない。
が、あまりにくどくど言われても、辟易する。
「3回」は、妥当な回数だ。
現に、「お中元」「お歳暮」だけでなく
畳かけるように新年にも「旧年中のお礼」を述べる。
ぱっと出の人間のことをアタマから信用するバカはいないであろう。
しかし、年月を経て、なお伝わることはアタマから素直に信じる方が早い。
素直なオンナは、幸せの最短ルートを進むものだ。
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